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2015/12/26

プレゼントはそのヒトコト。

キョーコさん、ハッピーバースディ!
ずっと更新が止まったまま。これじゃいかんと無理やり浮上してまいりました。
短時間仕上げの雑なブツですが。キョコ誕ということで!

誰だよ8のぞろ目を迎えるころには復活するぞ!とか言ってたやつはよ……





今年も開催された「ハッピーグレイトフルパーティ」。
そして、それに続くキョーコのバースディパーティ。
沢山の人々に祝福されて幸せそうなキョーコを蓮は少し離れた場所から見つめていた。

「れーん。いいのか?行かなくて?」」
にやりと性質の悪い笑いを浮かべて蓮の隣にやってきたのは、社だ。
手にはワインを持っている。どうやら少し酔いが回っているらしく、顔も赤くなっている。
「あれじゃあいろんな人にキョーコちゃんを持ってかれちゃうぞ?」
ゆらりゆらりとグラスの中のワインを揺らしている社に、蓮は苦笑い。
「社さん、酔ってますよね?」
「酔ってなんかないぞ~?」

ゆらりと体を揺らしてから、グラスのワインをあおった社。
ああこれは完全な酔っ払いだ。ここのところ仕事が詰まっていて疲れがたまっていたのも酔いを促進させたのだろうと蓮が考えていると、急に肩をがっしりと捕まえられた。

「れ~ん~。おまえがぐずぐずしてるから、ほら、キョーコちゃんが連れて行かれちゃったぞ?」
「え?」
慌てて社の視線を追う。すると社の言うとおり、長身の男性がキョーコの手を引いて人の輪から連れ出していた。
「ほらほら、助けに行かなきゃダメなんじゃないか?」
「助けに行くも何も、あの人……社長の秘書じゃないですか」
「え?」
今年のコンセプトは一体何なのかよく分からないが、髪の毛は逆立てており、サングラスで顔が見えないとあって分かりづらいが、あれは間違いなく社長の秘書、キョーコの言うところの「セバスチャン」だ。
社は蓮から離れ、暫くキョーコの手を引く男の顔を凝視したあとで小さく「ほんとだ」と声をだした。
セバスチャンはキョーコを人の少ない壁際に連れて行くと、携帯電話を差し出した。
セバスチャンと二言三言、会話をした後、キョーコはおそるおそる、といった風で電話をし始めた。

「電話……か」
「そうみたいですね」

始めは緊張した面持ちで話していたキョーコ。表情は硬く、背筋もピンと伸びたままだったが……
すぐに表情は緩み、笑ったり青くなったり驚いたり困ったりとくるくると表情を変える。
「キョーコちゃん、青くなったり困ったりしてるみたいだけど……楽しそうだな」
「そうですね」

楽しそうなキョーコに釘付けになる2人。
やがてキョーコは、これまでにない驚きの表情を見せたかと思うと、真っ赤になった後……見ているこちらまで蕩けてしまいそうな幸せそうな笑顔を見せた。
その後大きく頷くと、通話を終了したらしく電話を耳から放す。
そして携帯電話を見つめてまた、ふわりと優しい笑顔を浮かべた。

「キョーコちゃん、幸せそうだなぁ。電話の相手は誰なんだろうな、って蓮?!」
社が問うより早く、蓮は動き出していた。
キョーコをあんな笑顔にさせた電話の相手が、どうしても気になって。

「最上さん」
周囲にはとても急いでいたとは認識させない程度に急いでキョーコに近づいた蓮。
携帯電話を握り締めて見つめていたキョーコは、聞きなれた声に反応してぱっと顔を上げた。
「敦賀さん!」
「お誕生日おめでとう、最上さん」
キョーコがいつもの礼儀正しい挨拶を繰り出す前に、蓮はお祝いの言葉を口にしてさらに続けた。
「声をかけようとしたら、誰かと電話をしていたみたいだったから」
「お気遣い頂いてありがとうございます!」
キョーコがぺこりとお辞儀をしたので、蓮はにっこりとほほ笑んだ。
「ずいぶんと楽しそうだったけど、電話の相手は誰だったの?」

あくまで、さりげなく。蓮は気になって仕方がなかった質問をする。
尋ねられたキョーコはすぐさま顔を赤くし、その後照れ臭そうにほにゃりと笑う。
「実は……とうさんからだったんです」
「とうさん?」
キョーコに父はいない。だがキョーコが父と呼ぶ存在が最近できたことを蓮は知っている。
まさかという思いが語尾に現れてしまったのがキョーコにも伝わったのだろう。キョーコは慌てて説明を始める。

「あの……とうさん、というのはクー・ヒズリのことであって。その、敦賀さんは私が彼が来日された時にラブミー部の仕事でお世話をさせて頂いたことはご存知ですよね」
「もちろん。その時に彼の息子役を演じて、認めてもらったんだろう」
「はい」
「そのクーから、バースデーコールをもらったの?」
「はいっ!」
キョーコは幸せそうに笑い、大きく頷いた。
「どうやら社長さんに私の誕生日を聞いたみたいで。お仕事の合間にわざわざ電話をくれたんです」
「そうなんだね」

クー・ヒズリはキョーコがずいぶんと気に入ったようだと蓮はローリィからも聞いている。キョーコの誕生日を知った彼がどれほどの反応を示しただろうか。過去の経験を照らして考えると、それはそれは大騒ぎであったことは想像にたやすい。
何故教えてくれなかったんだ、知っていたら祝いに駆けつけたのに、と大騒ぎしたのかもしれない。
漏れそうになる苦笑いをこらえていた蓮。しかし……

「どうやら今日は一日撮影が詰まっていて休憩も危ういという状態だったみたいですけど。無理やり時間を作ってくれたみたいなんです。”誕生日を教えてくれないなんて酷いじゃないか!知っていたら休みを取って祝いに駆けつけたのに!”って電話に出るなり怒られちゃいました」
「ふ……」
自分が想像した内容そのままがキョーコの口から語られたために、蓮はついつい吹き出してしまった。
しまったと蓮は直ぐに表情をつくろったが、キョーコはそれを気にした様子はなく、話を続ける。

「それからは”クリスマスに生まれるなんて、キョーコはまさに天使だな”とか、色々恥ずかしいことをいっぱい言われたんですけど。とっても嬉しい一言もプレゼントしてもらったんです」
はにかむキョーコは愛らしい。キョーコにこんな表情をさせた一言というのは一体どんなものだろうか。
蓮はこくっと小さく唾を飲み込む。

「へえ……一体どんな言葉をプレゼントしてくれたのかな?」
尋ねられたキョーコは恥ずかしそうに視線をそらしたが、すぐに蓮をまっすぐ見つめる。
「愛してるよ、って……」
口にした後、キョーコは自分で恥ずかしくなったのだろう。顔を真っ赤にして俯く。
そしてちらりと蓮の様子を伺いながら「ラブミー部員の私がこんな言葉で喜ぶ日が来るなんて思いませんでした!おかしいとは自分でも思うんですけどやっぱり嬉しくて顔がついついゆるんでしまうんです」と早口で何やら言い訳めいたことを呟いているのだが、それは何一つ蓮の耳に届いてはいない。

「最上さん」
「は、はいっ!」
蓮が静かに呼びかけると、キョーコは説教でもされると思ったのだろう。びしりと背筋を伸ばして蓮に向き直った。

蓮をまっすぐ見つめるキョーコ。
そして蓮もまっすぐにキョーコを見つめる。これ以上ない優しいまなざしで。
そして……
「愛してるよ」
甘い声で一言、告げる。

「……は?」
たっぷりとした沈黙の後、キョーコの第一声はそれだった。
蓮が期待していたクー・ヒズリとの会話を蓮に語っていたあの笑顔とはかけ離れた、「げんなり」という4文字を背負うにふさわしい表情を伴って。
「敦賀さん、からかうのはやめていただけませんか?」
「え?」
「それとも酔ってらっしゃるんですか?そうだったとしてもこの冗談は立ちが悪すぎますよ!」

言うとキョーコはついっと体を反転させ、蓮を残してさっさとその場を離れていく。
「あ、最上さん!」
蓮は慌てて後を追うが、くるりと振り返ったキョーコは一言。
「お手洗いに行ってきますっ!」
蓮はその場に立ち止まり、ドアから出ていくキョーコを見送るしかなかったのだった。

「……で、何やったの?蓮?」
一連の2人の動きを遠巻きに見ていたのであろう社が声をかけても、蓮はしばらくその場に茫然と立ち尽くすのだった。
部屋を出て行ったキョーコが、ドアの向こうで顔を真っ赤にして崩れ落ちているなんて、想像もできずに。

【END】


キョコ誕なのにどうして蓮さん視点なんだろう。
そして中途半端に長くなったのはどうしてだー!!

いじょ、書き逃げするのである!!



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