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2014/09/21

たいさにちゅうい?

本家サイト11周年記念。
本家の最初のメインの作品を実写映画化したら、というお話。





今日の仕事が終わったら、すぐに来るようにと椹に言われたキョーコ。
撮影が押してずいぶんと遅くなってしまったために慌てて事務所に向かったところ、エントランスで偶然、蓮に出会った。

「あっ。こんばんは、敦賀さん」
「こんばんは、最上さん。ずいぶん遅いようだけど、今終わったの?」
「はい。ちょっとドラマの撮影が押しまして……すみません敦賀さん、私、椹さんに呼ばれているので……」
「ああ、引き止めちゃってごめんね。実は俺も松島主任に呼び出されてたんだ」
「そうだったんですか」
「新しい仕事の件でね。っと、急いでいるんだったね。行っておいで」
「はいっ!」
キョーコはしっかりとお辞儀をすると、椹の元へ急いだ。


「最上くん!君にすごいオファーが来たよ!」
「えっ?」
タレントセクションでキョーコを出迎えた椹はご機嫌だ。
「人気漫画の実写化だ。主役クラスではないが、登場する女性キャラクターの中では一番人気があるらしい」
「えっ!そ、そんな大役が私に?!」
驚くキョーコに、椹はにこにこと笑ってこっくり頷いた。
「君のナツを見てちょっと年齢が若すぎる気はするが立派に演じられるだろう、ということでオファーが来たらしいぞ」
「えっ!ナッちゃんがですか?い、一体どんな役なんですか?」
キョーコが尋ねると、椹は資料を出してきた。

「君が演じるのは軍に所属する中尉だ。クールで美人な大人の女性で、射撃の名手でもあるらしい」
「軍人さんなんですか?クールで美人な大人の女性……射撃の名手……」
素の自分とはあまりにも差がありすぎる役だとキョーコは戸惑うが、ナツが認められたのだと思うと、自然に頬が緩む。
「彼女はとある大佐の補佐をしていて、とても有能なんだそうだ」
「そう、なんですか」
さらに、仕事のできる女性らしい。
新たな挑戦になりそうで、キョーコの胸はわくわくと躍り出す。

「主人公は自分の体の一部を取り戻そうとしている少年とその弟だから、彼らを見守る立場の君はあまり出番は多くないだろうが……戦闘シーンと、彼女の上官との絡みは注目されるだろうな」
「上官って、さっき仰っていた大佐ですか?」
「そうそう。この大佐も優秀で軍の中でも名の通ったなかなかの人物らしい。ただ……」
「ただ?」
「若干女性関係が派手だったり、雨の日になると得意技が使えなかったりとちょっと困ったところもあって。どうやら君の演じる中尉は、そんな大佐の諌め役でもあるらしいんだ」
「そうなんですか」
困った上司の手綱をとる優秀な副官ってことかな、とキョーコは想像する。
「ああ。結構厳しく突っ込みを入れたり、時には蹴りを入れて無茶をしようとする大佐を止めたりするらしいぞ。大佐のことを平気で「雨の日は無能なんですから」とか言い放っちゃうらしい」
「結構、強いというか厳しいというか……容赦ない感じですね」
そういうところはちょっとナッちゃんモードでもいいのかな、とキョーコは想像する。
そこでふと、疑問が浮かぶ。

「そういえば……この大佐ってどなたが演じられるんですか?」
大物俳優さんとかだと、失礼がないようにしなくっちゃ!下調べも大事よね!とキョーコが内心気合を入れていると……
「俺だよ」
後ろから、想像もしなかった声がかかった。
「え……」
キョーコが振り返ると、そこには極上のスマイルを浮かべた蓮が立っていた。

「つ、敦賀さん……」
「よぉ蓮。さっき松島のところでこの話を聞いて、とっとと帰ったんじゃなかったのか?」
「はい。一度はエントランスまで行ったんですけど、ちょっと気になることがあって戻ってきたんですよ。社さんはもう帰りました」
「おお、そうか。って最上くん、真っ青だがどうした!」
「椹主任……さっきおっしゃってた私にオファーが来た中尉の上官の大佐役って……」
がくがくと震えながらキョーコが尋ねると、椹はどん、と胸を叩いた。
「ああ。さっき蓮が返事しただろう?蓮だよ。我がLMEから人気作品に2人そろって出るなんて、すごいことだよ」
君も蓮ならやりやすいだろう、と付け足されてキョーコは真っ白になる。

(私……敦賀さん相手に厳しくつっこんだり、蹴りを入れたりするの……?)
想像するだけで恐ろしい。
今はまだオファーの段階だから、断ることだって!と一瞬そんな考えがキョーコの頭をよぎったのだが。

「楽しみだね、最上さん」
きゅらり。極上のスマイルで微笑まれて、キョーコは何も言えなくなってしまった。
「どうやら俺の演じる大佐は女ったらしらしいよ?俺にはぴったりかな?」
「イエ、ケッシテソノヨウナコトハゴザイマセン……」
「ん?」
きゅらきゅら。ちくちくぷすり。輝く何かが発せられてキョーコに突き刺さる。
「仕事をさぼることもよくあるみたいだし。しっかり者の副官さまが面倒見てね?」
「ハイ……」

それからしばらく経って行われた撮影は……
キョーコの精神力をがりがりと削りながら進行し、無事に終了したらしい。

【END】

******************************

大佐と中尉が大好きなのです。
タイトルは「大佐に中尉」でも「大佐に注意」でも「大差に注意」でもお好きに変換をどうぞ。

余談ですが、やるならばチビと言われてキレる主人公は飛鷹君、その弟はCG?
役者じゃないけど、大総統はローリィだったりして。

素敵サイトへの玄関口。
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